コラム
電話調査で価格調査を行うメリットとは~他の調査手法との比較~
インターネット調査による価格調査では、モニター層にクローズドでアプローチするため、対象となるサンプル層が偏りがちな点が課題と言えます。ダイレクトメールによるアンケートでの回収率は低下傾向にあり、1パーセントに満たないケースもあると言われています。繰り返しアプローチできる電話調査と比較して、訪問調査は在宅率が低いと、回答を得られにくくなります。
対象者に電話が繋がれば、その場で価格情報に関する回答を得ることができるため、比較的短期間に集中して価格調査を遂行することができます。定性情報も含め、見込み客の本音等を探ることも可能で、質問用紙やインターネットのアンケートでは得ることが難しい、関連する周辺情報や付帯する意見や感想を聞き取ることが可能です。
(1) インターネット調査で価格調査を行う課題
(2) ダイレクトメールで価格調査を行う課題
(3) 訪問面接調査で価格調査を行うメリットと課題
1. 各調査手法で行う価格調査の課題
(1)インターネット調査で価格調査を行う課題
インターネット調査による価格調査では、モニター層にクローズドでアプローチするため、対象となるサンプル層が偏りがちな点が課題と言えます。
(2)ダイレクトメールで価格調査を行う課題
ダイレクトメールによるアンケートでの回収率は低下傾向にあり、1パーセントに満たないケースもあると言われています。
ダイレクトメールを送ってから、相手から返送されるまでには一定期間を要することが多いため、タイムリーな価格動向についての情報を得るには不利と考えられます。自発的に詳しく意見を書いてくれる対象者は少ないとも考えられており、やや低くなったり高くなったりと状況によって偏るケースも見られ、客観的な情報収集は期待しにくい手法と言えます。
(3)訪問面接調査で価格調査を行うメリットと課題
繰り返しアプローチできる電話調査と比較して、訪問調査は在宅率が低いと、回答を得られにくくなります。調査員の活動の範囲に対象世帯が限られる上、調査員の態度やお互いの相性が調査内容に影響することもあります。また、調査費用が高くなりがちです。
2. 電話調査で価格調査を行うメリット
対象者に電話が繋がれば、その場で価格情報に関する回答を得ることができるため、比較的短期間に集中して価格調査を遂行することができます。限られた期間内に一定程度の大量サンプルにアプローチできます。対象者の地域に左右されないため、地理的に分散していても、効率よく価格調査を行うことが可能です。
調査を担当するコールセンターが価格情報を一元管理できるので情報のコントロールが容易です。適度なコスト負担により、確実な回答を集めることができます。定性情報も含め、見込み客の本音等を探ることも可能で、質問用紙やインターネットのアンケートでは得ることが難しい、関連する周辺情報や付帯する意見や感想を聞き取ることが可能です。
3. 電話調査による価格調査が有効な場面
電話調査による価格調査が、どのような場面や調査の目的で活用することが有効かという点について下記に事例を挙げます。
・ユーザー企業に対して、地域や業界での価格相場の動向に対する意見や所感を聞く価格調査
・既存顧客に対して、自社名を伏せながら価格政策についての感想や意見を求める価格調査
価格調査で一般的に用いられる他の手法では得られにくい情報を、市場からより確実に回収できる優れた調査手法と言えるのが電話調査です。
一方、得られた価格に関する情報を、より有効に活かすためには、調査の目的や価格戦略に合致させて情報を利用することが必要です。電話を活用した価格調査を行うには、外部の調査専門会社を有効に活用することをお勧めします。
アダムスコミュニケーションでは、お客様のご要望に応じた各種調査メニューをご用意しています。詳細は調査メニューでご確認ください。